東日本ユニオン東京地本

「乗務員勤務制度」及び「賃金制度の改正」に関する申し入れ

「乗務員勤務制度」及び「賃金制度の改正」に関する申し入れを行う

中央本部は、8月28日経営側に対して申第3号「『乗務員勤務制度』及び『賃金制度の改正』に関する申し入れ」を提出しました。

今見直しは「多様な働き方と効率性の実現を図っていく」ことが目的であり、さまざまな経営施策に伴い変化してきた労働環境も実態に併せて、安全・安定輸送を担う現場社員がより充実した制度でなければならないと認識しています。一方で、私たちも労働組合の立場からその乖離については是正するべきであると考えます。

申第3号団体交渉を実施

中央本部は申第3号「『乗務員勤務制度』及び『賃金制度の改正』に関する申し入れ」について団体交渉に臨みました。

「東日本ユニオンNEWS」No.15も参照してください。

申し入れ内容と会社書面回答は以下の通りです。

申し入れ内容と会社回答

乗務員勤務制度関係

多様な働き方の実現

1.育児・介護勤務A適用者が6時間に満たない短時間行路を乗務する場合「その他時間」で待機以外の作業指示をした場合は乗務指示を行わないこと。なお「その他時間」の作業指示は次勤務確認時に通告すること。
【回答】育児・介護勤務適用者用の行路については、必要により「その他時間」を指定するが、その時間では、上長の指示する業務を行うこととなる。
2.ダイヤ改正時に、次期ダイヤ改正時までの育児・介護勤務A適用の申し出を把握し、育児・介護専用として6時間の乗務行路を必要分作成すること。育児・介護専用行路は乗務割り交番から遊離し枠外運用とすること。その期間に対象者がいない場合は、育児・介護専用行路は作成しないこと。
【回答】短時間行路は、線区ごとの輸送形態や箇所の実態に応じて設定する考えである。
3.乗務員の指導等を行う社員及び支社企画部門社員は、勤務の一部時間帯の短時間行路ではなく、乗務員勤務において基本行路並びに臨行路の乗務指定を行うこと。
【回答】指導担当等が定期的に短時間行路に乗務することで乗務感覚や技量維持を図ることができるとともに、より本線乗務員に近い視点での添乗、指導、訓練の計画等を行うことが可能となる。
支社企画部門社員の短時間の本線乗務の指定により、支社企画部門への異動後も乗務を通じて現場感覚等が得られるほか、現場の実態に即した計画・指導等が行えると考えている。さらに、異動後も現場との繋がりがより一層保てるため、区所と支社企画部門の連携を密にして繋がりを活かした業務を行える様になると考えている。
4.乗務員の指導等を行う社員及び支社企画部門社員は、指導業務・支社業務を優先とし、毎月20日までに翌月の乗務可能日を当該職場の勤務作成者に申告すること。
【回答】勤務指定については就業規則等に則り取り扱うこととなる。
5.当務主務に指定された主務職社員の短時間の乗務は、基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。なお、短時間行路は育児・介護勤務A適用者の選択対象行路とすること。また、乗務員勤務での乗務も可能とすること。
【回答】今回の乗務員勤務制度の見直しにより設定する乗務時間の短い行路は、定期行路であり、勤務指定については就業規則等に則り取り扱うこととなる。

労働時間A

1.制度運用以降、準備時間内において携帯電話の授受(起動確認)、タブレットの設定、ワンマン道具の授受、アルコール検知器の検査等、乗務に必要な作業指示が増加したため各職場の設定されている準備時間を拡大すること。
【回答】必要な時間は確保している。
2.勤務開始後の変行路指示や遅延等、作業報告書の記入並びに承認行為で所定退勤時刻を超えても超過勤務手当の支給がなされないため、各職場に設定されている整理時間を拡大すること。
【回答】必要な時間は確保しているが、列車遅延等により指定された労働時間帯を超える時間数については、時間外労働として取り扱う。

変行路

1.冬期間(固定運用)における暖房余熱等、労働時間Aが増加した場合、労働時間Bを相殺せず、所定行路と変行路の差を行路単位の超過勤務とすること。
【回答】「行路変更時における労働時間の取扱い」として、所定行路の労働時間と変更後行路の労働時間ができるだけ等しくなるよう変更後の行路に労働時間Bを指定している。
2.イベント等による臨時列車は、基本行路は変更せず、新たに臨行路を立ち上げること。
【回答】定期行路内で臨時列車に乗務することはあると考えている。

出勤予備の勤務

1.労基法第40条の規程に基づく出勤予備は365日24時間、どの時間帯にも待機できる要員配置を行うこと。
【回答】業務の運営に必要な要員は確保していく考えである。

時間外労働

1.準備時間内に収まらない、多数の徐行抜粋及び照合がある場合は、乗務員の申告に基づき、所定出勤時刻の勤務開始前における時間外労働(前超勤)の指示及び超過勤務手当の支給を確立すること。
【回答】必要な時間は確保しているが、指定された労働時間帯を超える時間数については、時間外労働として取り扱う。
2.乗務員勤務において勤務開始後の変行路指示で所定退勤時刻を超えて勤務させた場合は、全ての時間を超過勤務とし超過勤務手当を支給すること。
【回答】列車遅延等により勤務開始後に指定された労働時間帯を超える時間数については、時間外労働として取り扱う。

通勤時間と通勤手段

1.配属先は本人希望を尊重した職場とすること。また、公共交通機関がない場所及び時間帯の自家用車での通勤に対し、駐車場を提供すると共に承認されている通勤ルートで通勤できない行路指定(前泊)に関して十分配慮すること。
【回答】任用の基準及び就業規則等に則り取り扱うこととなる。

乗務割交番作成規定の改正

1.乗務割交番作成規定は勤務指定に対しても適用すること。
【回答】乗務割交番作成規定祭1条「行路及び乗務割交番の作成」は、勤務指定までも制約されるものではない。

在宅休養時間の改正

1.1勤務終了後はその拘束時間に等しい時間とすること。
2.勤務開始時刻及び勤務終了時刻の定めは、特別休日及び年次有給休暇、乗務員勤務以外の勤務をした前後にも適用させること。
3.特別休日と公休日を連続して設ける場合の前の勤務終了時刻と勤務開始時刻との間は、66時間を確保すること。
4.予備勤務者の勤務指定の際も適用させること。
【回答】<1項から4項まで>
現行の制度及び提案内容で妥当と考えており、変更する考えはない。

<稠密線区>

1勤務の制限の改正

1.1勤務の拘束時間は変行路及び臨行路にも適用すること。
【回答】臨時行路の作成にあたっても、特に定めのない限り、乗務割交番作成規定第1条「行路及び乗務割交番作成」の適用となる。

行先地の時間の改正

1.睡眠を目的とした乗務の中断は運転士、車掌共に着点呼から発点呼(労働時間Aの中断の時間)までの実質6時間とすること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

<一般線区>

1勤務の制限の改正

1.1勤務の拘束時間は稠密線区同様、睡眠を目的とした行先地の考えを設け、その場合は運転士22時間、車掌24時間、その他の場合は12時間を限度とすること。また、変行路及び臨行路にも適用すること。
【回答】一般線区に拘束時間の限度を設ける考えはない。
2.1勤務の労働時間Aの限度を変行路及び臨行路にも適用すること。
【回答】臨時行路の作成にあたっても、特に定めのない限り、乗務割交番作成規定第1条「行路及び乗務割交番作成」の適用となる。

行先地の時間の改正

1.睡眠を目的とした乗務の中断は運転士、車掌共に着点呼から発点呼(労働時間Aの中断の時間)までの実質6時間とすること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

1継続乗務時間の限度の改正

1.一定程度の停車時分(概ね4分)の制限を廃止し、同一列車に乗務する場合は3時間20分とすること。
2.その他の場合は4時間を限度とし列車看視時間を含めること。
3.1継続乗務時間の限度は変行路及び臨行路にも適用すること。
【回答】<第1項から第3項>
現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

ワンマン運転における1継続乗務時間の限度の新設

1.ワンマン列車の運転操縦業務に従事する場合の1継続乗務時間の限度を新設すること。その場合、列車看視時間も1継続乗務時間とし3時間を限度とすること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

ワンマン運転における1継続乗務キロの限度の新設

1.ワンマン列車の運転操縦業務に従事する場合の1継続乗務キロの限度を新設すること。その場合、1継続乗務キロの限度は100㎞とすること。
【回答】乗務キロの制限を設ける考えはない。

その他

1.行先地における貸与品(鍵、公金、POS、過収受証明等)の管理業務及び運転通告や変行路指示に対する労働時間の考え方を明らかにすること。
【回答】業務に必要な時間は確保しているが、指定された労働時間帯を超える時間数については、時間外労働として取り扱う。
2.輸送混乱時の行先地及び長時間に渡る列車看視業務の発生による乗務員救済の考え方を明らかにすること。
【回答】輸送障害の程度及び運転再開見込みなどをそうごうてきにかんあんし、対応していく考えである。
3.行先地における乗務員詰所の環境を改善すること。
4.乗務員宿泊所をホテルタイプとし、トイレ・バス一体の部屋とすること。
【回答】<第3項、第4項>
これまでも必要な設備の整備を行ってきたところであり、今後も必要な箇所について整備を進めていく。
5.乗務員宿泊所のシングルベッドをロングサイズ(幅100×丈207cm)に変更すること。
【回答】現状の設備で対応することとなる。
6.ワンマン列車における運転士の集札及び精算業務をやめ、全駅全車扱い(有人駅扱い)とすること。
【回答】これまでのワンマン運転は、安全を確保することを前提としつつ、輸送量の閑散な線区または利用状況の低い列車の運行コストを削減し、会社の経営基盤の強化と地域における輸送サービスの維持向上を目的として実施し、現在の運転方式を導入しているところである。
7.乗務員勤務制度及び賃金制度の定期的学習会を確立すること。
【回答】今制度改正については、関係者員に対して必要な説明を実施していく考えである。

賃金制度関係

深夜早朝勤務手当

1.賃金規程95条、支給範囲の区分けを廃止し、第1号を①に統一すること。
【回答】提案の内容で妥当と考えている。
2.賃金規程96条、支給額を番号(1)は500円増額し、それ以外は300円の増額とすること。
【回答】提案の内容で妥当と考えている。
3.支給対象は実作業や実乗務ではなく労働時間(乗務員は労働時間A・B)とすること。なお、乗務員の予備勤務(待機状態)についても支給すること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。
4.休日勤務の他に勤務開始後の変行路指示及び時間外労働の指示により、当初指定されていた勤務の終業時刻を超えて勤務した場合は、深夜早朝勤務手当の条件を満たせば超過勤務手当と併せて支給すること。
【回答】提案の内容で妥当と考えている。
5.実績で連続深夜加算の対象となった場合は1,700円支給すること。
【回答】

超過勤務手当

1.C単価(夜勤手当)を1時間当たり賃金額に40/100を乗じたものへ増額すること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

乗務員手当

○時間額

1.本線乗務の基礎額は1時間につき410円とすること。
【回答】提案の内容で妥当と考えている。
2.ワンマン加給は210円とすること。
【回答】提案の内容で妥当と考えている。
3.SL加給は本線乗務については200円、入換業務は100円とすること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

○キロ額

1.ワンマン加給は3円とすること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、変更する考えはない。

○その他

1.事故及び災害等に限らず、勤務時間外に出勤を命じた場合は、緊急呼出手当を支給すること。
【回答】緊急呼び出し手当は、社員が勤務時間外に勤務箇所の所在する会社施設外において、緊急の出勤を命ぜられ、ただちに通勤を開始し指定された場所に到着した場合に支給しており、出勤を命ぜられた理由は問わない。
2.指導操縦者として運転士見習及び車掌見習の技術指導を行う者として指定された全ての者(予備教導、転換教導等)に発令を行い、職務手当を支給すること。
【回答】職務手当は、運転士見習又は車掌見習の技術指導を行う者として特に指定された者に支給しており、変更する考えはない。
3.当務主務・指導担当・支社企画部門の乗務可能者及びエルダー車掌又は運転士における運転無事故表彰の表彰基準期間をA職種の対象業務とすること。
【回答】運転無事故表彰規定に基づき、表彰等の対象者は、常時対象業務に従事する社員とし、同一月において、2以上の職種に従事した場合は、上位の職種に従事したものとして取り扱う。
4.非冷房車両(機関車・気動車等)の乗務に対し、本線乗務の他入換業務及び列車看視時間も含め1時間当たり150円支給すること。
【回答】現行の制度で妥当と考えており、手当を新設する考えはない。
5.SASの治療費は会社負担とすること。
【回答】乗務員等の精密検査(問診・検査・結果説明)の受検に伴う費用については、会社において支払うこととする。精密検査の結果、SASと診断され治療が必要となった以降の費用については、私傷病とし個人において健康保険を使用することとなる。

以上

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