東日本ユニオン東京地本

賃金制度の改正について
「賃金制度改正」に関する本部・本社間の交渉経過です。

「賃金制度の改正」について提案を受ける

中央本部は2018年7月3日、「賃金制度の改正」について提案を受けました。

提案の目的及び提案の概要は以下の通りです。

提案の目的

鉄道事業の特性に由来する勤務の特殊性、不規則性(深夜時間帯の労働、1勤務の拘束時間の長さ、始終業時刻の不規則性等)に対する措置の充実。

乗務員勤務制度の見直しに伴う、より労働実態に応じた手当の支給ならびに制度の簡素化による事務業務の効率化等。

提案の概要

深夜早朝勤務手当の見直し(全社員)

(1) 支給区分
第3号「その他」に乗務員、構内入換乗務員を追加。
(※構内入換乗務員は第2号から第3号に変更)
(2) 深夜早朝手当の見直し
勤務1回あたり300円増額。(※都市手当加算額250円は廃止)
(3) 連続深夜加算額を増額
連続深夜加算額を統合、増額→2夜目以降1,700円
(4) 手当の併給
休日勤務の場合には、超過勤務手当と深夜早朝勤務手当・夜間看護手当を併せて支給。

乗務員手当の見直し(乗務員・構内入換乗務員)

(1) 深夜額A、深夜額B
深夜額A(1時間360円)を廃止し、深夜早朝手当として支給。
深夜額Bは廃止し、連続深夜加算額として支給。
(2) 時間額
各10円ずつ増額。
(3) 構内入換乗務員の支給額
深夜額Aを廃止し、早朝深夜手当として支給。
乗務加給は廃止し、乗務員手当(時間額)を支給。
(4) 行先地手当
廃止。

実施期日

平成30年度末ダイヤ改正(予定)に合わせて実施する。

「賃金制度の改正」に関する申し入れ、を提出

2018年8月7日、中央本部は経営側に「賃金制度の改正」に関する申し入れを提出しました。

この26年間で経営環境、労働環境は大きく変化しています。効率化施策により現場社員の労働環境は年々厳しくなる一方で、安全・安定輸送と質の高いサービスを提供することへの対価として、労働時間と労働実態に見合った手当の支給を求める声が寄せられています。

本提案の「賃金制度の改正」を安全・安定輸送を担う現場労働者の視点から、実態と照らし合わせ、公平で納得できる制度とするために申し入れます。

団体交渉を実施

中央本部は、8月21日に開催した申第1号「賃金制度の改正に関する申し入れ」の団体交渉で「深夜早朝勤務手当」「行先地手当」「乗務員手当」「賃金制度の改正」「その他」について、各種手当を設定・支給している根拠や考え方などをめぐり、経営側と一つひとつ議論を展開しました。

経営側は「賃金の原則は労働実態に対して支給するが、手当や賃金の全体のバランスを見て設定することもある」「賃金制度の改正によって平均では賃金が上がる」としながらも「必ずしも全社員が上がるとは約束できない」との考え方を示しています。

東日本ユニオンは「労働時間」や「拘束時間」について、異常時などのイレギュラーな場合であるほど、管理者と社員、支社や区所によって認識の違いがあることの克服にむけて、労働組合として取り組むことを表明した上で、職場に現存している課題の克服を見つめながら前に進めていくべきだと主張しました。

私たちは「乗務員勤務制度の見直し」「賃金制度の改正」に向き合い、労働組合として団体交渉を通じて公平で納得できる制度をめざしています。東日本ユニオンに結集し、共に声をあげていきましょう!

申し入れ内容と会社書面回答は以下の通りです。

申第1号「『金制度の改正』に関する申し入れ」と会社回答

<深夜早朝勤務手当関係>

1.深夜帯の労働時間と拘束時間を混合して支給している考え方を明らかにすること。
2.賃金規程95条、支給範囲を第1号~第3号に区分けしている根拠を明らかにすること。
3.賃金規程96条、番号1~番号5の支給額の根拠を明らかにすること。
4.都市手当加算額として、それぞれの支給額に250円を加算して支給している根拠を明らかにすること。
【回答】<第1項〜第4項>
深夜早朝勤務手当は、深夜時間帯の労働、1勤務の拘束時間の長さ、始終業時刻の不規則性等の勤務(所定労働時間帯の勤務)の特殊性を考慮して支給する手当である。
5.乗務員の予備勤務について、支給対象としていない根拠を明らかにすること。
【回答】乗務員の予備勤務については、実作業を伴わないことから、深夜早朝勤務手当の支給対象とはしていない。

<行先地手当関係>

1.行先地手当の考え方及び支給している根拠を明らかにすること。
2.行先地手当の支給範囲(行先地の時間)の算出根拠を明らかにすること。
3.行先地手当の支給額を1時間につき900円としている根拠を明らかにすること。
4.行先地手当を乗務員勤務により乗務した場合のみ支給している根拠を明らかにすること。
5.行先地手当のみ超過勤務手当と併給している根拠を明らかにすること。
【回答】<第1項〜第5項>
行先地手当は、乗務員勤務により乗務した場合において、行先地の時間(1時間を超える場合は1時間)から労働時間を差し引いた時間に対して、1時間につき900円を支給する手当である。

<乗務員手当関係>

1.乗務員勤務手当の性質及び支給している根拠を明らかにすること。
【回答】乗務員手当は、乗務員勤務の特殊性を考慮して支給する手当である。
2.深夜額(A)(B)を支給している根拠を明らかにすること。
3.深夜額(A)を1時間につき360円としている根拠を明らかにすること。
4.深夜額(B)を一回につき1,700円としている根拠を明らかにすること。
【回答】<2項〜4項>
乗務員手当(深夜額A)は、乗務員勤務により乗務した場合において、深夜帯(22:00〜5:00)に乗務した時間に対して1時間につき360円を支給する手当である。乗務員手当(深夜額B)は、連続2夜、深夜帯に実乗務があり、かつ1勤務で2暦日にわたる勤務を含む場合に、1回につき1,700円を支給する手当である。
5.構内入換乗務員の深夜額(A)を1時間につき250円としている根拠を明らかにすること。
6.構内入換乗務員の乗務加給を1時間につき100円としている根拠を明らかにすること。
【回答】<5項、6項>
構内入換作業のために乗務した場合は、深夜額Aとして、深夜帯(22:00〜5:00)に勤務した場合、深夜帯の労働時間1時間につき250円及び乗務加給として入換乗務時間1時間につき100円を支給する手当である。

<賃金制度の改正関係>

1.乗務員手当の時間額(基礎額)を比率ではなく一律10円増額する根拠を明らかにすること。
【回答】乗務員勤務制度改正に伴い拘束時間や実乗務時間が増加することを踏まえ、他の手当とのバランス等を勘案した上で乗務員手当(時間額)を増額することとしたものである。
2.深夜早朝勤務手当を300円増額する根拠を明らかにすること。
【回答】当社の鉄道事業には深夜帯での勤務や長時間の拘束、始終業時間が一定ではない等の不規則勤務が不可欠であることから、鉄道事業の特性に由来する勤務の特殊性に対する賃金面での措置を行ったものである。改正後の支給額については、人件費影響や他の手当との整合性等を総合的に勘案し決定した。
3.乗務員勤務における深夜早朝勤務手当の支給区分を第3号とする根拠を明らかにすること。
【回答】深夜早朝手当の支給額区分は、勤務の様態と従事する業務の内容によって決定される。今回、乗務員勤務により乗務する場合については、乗務員の業務内容や他の手当の支給状況を総合的に勘案し支給額区分を決定した。
4.構内入換乗務員における深夜早朝勤務手当の支給区分を第2号から第3号とする根拠を明らかにすること。
【回答】今回、構内入換乗務員の乗務員手当(構内入換乗務員の深夜額A及び乗務員加給)を廃止し、深夜早朝勤務手当及び乗務員手当(時間額)に一本化することとしたが、手当の支給額のバランス等を勘案し、深夜早朝勤務手当の支給額区分の見直しを行うこととしたものである。
5.深夜早朝勤務手当の連続深夜加算額を1,700円に統合する根拠を明らかにすること。
【回答】鉄道事業の特性に由来する勤務の特殊性(不規則性、拘束時間の長さや深夜帯の勤務等)に対する措置の充実を図るため、増額したものである。
6.乗務員勤務における深夜早朝勤務手当の連続深夜加算額の支給は現行の乗務員手当深夜額Bの支給方法と同様なのか明らかにすること。
【回答】深夜早朝勤務の連続深夜加算額とは、連続2夜、深夜帯に実乗務があり、かつ1勤務で2暦日にわたる勤務を含む場合に、1回につき1,700円を支給するものであり、乗務員手当(深夜額B)と同様の支給方法となる。
7.勤務開始後の変行路指示で、当初指定されていた勤務の終業時刻を超えて乗務した場合は、深夜早朝勤務手当の条件を満たせば超過勤務手当と併せて支給することになるのか明らかにすること。また、実績で連続深夜加算の対象となった場合は支給するのか明らかにすること。
【回答】今回の改正にあたっては、深夜早朝勤務手当と超過勤務手当を一部併給することとしたものであり、勤務指定にて指定した休日勤務に就いた場合及び勤務指定されていた者(休日勤務含む。)の欠勤等に伴い臨時に当該勤務の全てに就いた場合に、超過勤務手当と併せて支給するものである。
8.乗務員勤務以外の勤務に就いている者が、当該勤務の一部で臨時に運転区所の構内の入換作業のために乗務した場合の乗務員手当(時間額)の支給額について明らかにすること。
【回答】乗務員勤務以外の勤務に就いている者が、当該勤務の一部で臨時に構内入換作業のために乗務した場合は、乗務員手当(時間額)を支給することとなる。
9.夜間看護手当と自動車乗務員手当を休日勤務等の場合に超過勤務手当と深夜早朝勤務手当を併給する条件を設けた根拠を明らかにすること。
【回答】夜間看護手当については、休日勤務等の場合は超過勤務手当と併せて支給することとなる。なお、自動車乗務員手当と超過勤務手当については、これまで同様、併給しない。

<その他>

1.事務作業の軽減を図るとしている具体的根拠を明らかにすること。
【回答】今回の賃金改正により、手当の統合等により複雑でわかりにくい支給事務を簡素化することで、事務作業の軽減を図る考えである。
2.夜間特勤の特性から乗務員手当のみ改正し、夜間看護手当、自動車乗務員手当及び自動車行先地手当を改正しない根拠を明らかにすること。
【回答】提案の内容で妥当と考えている。

以上

<< 前のページに戻る